ヒートショック試験 ~ELGRANDのオーディオ修理~
過去の投稿がサーバーから出てきましたので、
過去の記事も大幅に書き直して投稿していきたいと思います。
まずは、2015/05/02の記事より。
電気機器はどれでも同じですが、
電子部品をはんだと言う物で固定しています。
ところが、はんだが経年劣化し、
部品が浮いてきて接触不良になり
動作しなくなる場合があります。
特に車の中は日本では夏はサウナ並みの温度になりますし、
寒い国ではマイナス温度になることもあります。
しかも、サウナ並みの温度になった機器が
常温に急に戻ったりを繰り返す訳ですから、
車載機器の電子機器は非常に過酷な品質評価がされています。
メーカーによって試験温度は若干変わりますが、
例えば機器の温度を-40℃から80℃という急激な変化を
30分おきに何度も繰り返す事によって、
上記の環境を疑似的に試験する方法があります。
ヒートショック試験と言います。
実使用と同じ条件で(夏の暑くなった状態から急激に常温に戻す状態)
何年も実際に試験をするのは困難です。
-40℃から80℃を繰り返す事なんて自然の中ではありませんが、
実使用と同じ条件で何年もかけて試験する代わりに、
この過酷な試験で数か月で製品の品質を評価するのです。
加速度試験という方法の一つです。
それでも保証期間を何年も超えてしまって使用していると、
どうしても避けられない事が起きてしまします。
最初に書きましたはんだの浮きです。
直す方法は簡単です。
はんだごてではんだを溶かして浮いた部品を再びくっつける!
それだけなんです。
言葉で言えば簡単ですが、物凄く小さい部品のはんだを溶かすので、
これはかなり根気がいります。
しかも、はんだの浮きではなく、部品自体の故障であればいみがありませんし。
これを行うのは賭けみたいなものですね。
因みに・・・今回のELGRANDのオーディオは直りませんでしたチャンチャン!
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